牛の眼球の解剖
目的:@受容体の中でも重要な目の働きを理解する。
A解剖を通して、目の大切さを知り自分の目を大事に思うこと,そして他人の目も大事に思うことで人に対する思いやりの心を育てる。
実験器具
牛の眼球、使い捨て手袋、紙皿、シャーレ
万能バサミ、薬さじ、ピンセット
実験手順
1 まず、解剖前の眼球全体の観察を行う。
2 強膜を、万能バサミを用いて真ん中より角膜に近い方で輪切りにする。
(眼球に切れ込みを入れ、それに沿って、万能ばさみで切り取る。眼球を保護する白い強膜が非常に強い!)
ゼリー状のガラス体が現れる。
3 ガラス体を薬サジで取り除く。
( レンズが一緒に取れることもある。)
4 最初に網膜を観察する
(緑に輝く脈絡膜に気を取られて、その上にのっている肌色のはかない網膜に気がつかないことが多いので注意。薬サジで軽くさわるだけで、網膜がよっていきます。)
網膜を取ろうとすると、一ヶ所でしっかりつながっていてどうしても取れない。
これが盲点。
その場所の裏が、視神経の束とつながる。
5 緑色に輝いているのが脈絡膜です。多くのホ乳類にはこれがありますが、ヒトの脈絡膜
には輝いているところはありません。
6 角膜側では、まずレンズの周りを観察
7 レンズをはずし、用意したシャーレの中に入れる。
8 このシャーレを実験プリントの中の「眼」という文字の上に乗せ、実際に大きくなるこ
とを確認させます。
(あまりいたずらしていると、あるいは水で洗ったりすると、外側の膜が破れて、レンズの形が崩れる。注意していないと、洗ってしまう生徒が多い)
(レンズも細胞からできているということを印象付ける。)
9 虹彩のしくみを観察します。牛は丸ではなくて、棒状の瞳孔です。
10 最後に、角膜を切らせます。(意外に丈夫なことに驚きます。)