ビーカーで椅子を持ち上げる
椅子に張りつき椅子が持ちあがったら驚く。
その実験である。
【目的】
強塩基と弱塩基の反応では弱塩基が出てくる。吸熱反応により氷を作りその氷の密着で椅子を持ち上げる。
【原理】
水酸化バリウム(強塩基)と塩化アンモニウム(弱塩基)が反応すると弱塩基のアンモニアが出てくる。
そして同時に水が発生し混ぜた物質はかゆ状になる。そこにアンモニアと塩化アンモニウムが溶け合うと融解熱で温度が一気に-10度下がる。
あらかじめ、椅子の上に水をたらしておき、底にビーカーを置いて反応すると一瞬で凍り、なんと椅子を持ち上げられるぐらい接着する。
【実験の前に】
水酸化バリウムも塩化アンモニウムも多量に使う。試薬ビンのなかは固まっていることが多いので注意
また反応で出るアンモニアは刺激臭なので、ぬれた雑巾で反応後、ビーカーの上を被うと良い
【実験】
1 理科室の木の椅子に水をたらす
2 300mlビーカーをその上に置く。
3 まず塩化アンモニウムを入れる。
4 倍量の水酸化バリウムを入れ、一気にガラス棒でかき混ぜる。
5 かゆ状になってきたら、ビーカーを両手で持ち、椅子を上げてみる。
6 あがったら片手でも上げられる
7 ぬれた雑巾を上にかけ、出てきたアンモニアを吸収する。
8 廃液は硫酸塩として回収する。