砂糖の黒い柱
【目的】
硫酸の性質と化学反応の発熱反応を見る。
【原理】
濃硫酸には次のような性質がある
1 強い脱水作用がある
2 酸化剤である。 +6 → +4
H2SO4 SO2
そして砂糖には次のような性質がある。
分子式 C22(H2O)11 のように 分子の中に水がある。その分子を除くと炭素の固まりが残る
砂糖は還元剤である。
【実験にはいる前に】
この実験には「粉糖奮闘記」がある。まず上白糖を使った。うまく行かない。
上白糖では黒い柱が出来ないのである。それは湿気ているからだろうとこれを電子レンジで乾燥させた。しかし、だめだった。
そこで、思い出した。粉糖を使うと言うことを・・・しかし思い立ったのが夜中の2時、でもこの時間に粉糖を売っているところはない。コンビニにはない。そこで24時間営業のドラッグストアでグラニュー糖を購入
乳鉢ですりつぶし、粉糖を作成!
【実験】
1 100mlビーカーにグラニュー糖を粉にしたものを20mlの目盛りまで入れる。
2 試験管に濃硫酸を10mlとる。
3 ビーカーに濃硫酸を注ぐ
4 はじめ、黄色くなりすぐに黒くなる。
5 3分後、あわ立ち始め、だんだん盛りあがってくる。このとき煙が出る。
その煙は砂糖を熱したときのにおいと二酸化硫黄の匂いが混ざっている。教室でこの実験をやると換気の面で問題があるので注意が必要である。
【注意】
反応後も二酸化硫黄のにおいがするので黒い柱の取り扱いに注意する。